水虫(足白癬、爪白癬)とは
カビ(真菌)の一種である白癬菌が皮膚・爪に感染することによって引き起こされる疾患です。
日本人の5人に1人が足白癬、10人に1人が爪白癬といわれており、身近な病気です。
白癬菌は、バスマットやスリッパ、床など様々なところに存在しています。
付着したからといって、必ず感染するというものではありません。
水虫の種類について
足白癬は発症する部位によって、趾間型、小水疱型、角質増殖型の3つのタイプに分類されます。
趾間型は、3つのタイプの中で最も多く、指の間がジュクジュクしたり、皮がむけたり、白くふやけたりします。
小水疱型は、土踏まず、足の側面、趾の付け根の部分に発症することが多く、小さな水ぶくれができ、それが乾燥してカサカサになります。
角質増殖型は、足裏やかかとに多く、分厚くなって硬くガサガサし、痛みを伴うこともあります。
爪白癬は、爪が白く濁ったり、分厚くなったり、爪がもろくなったりします。
患部の皮膚や爪の一部を採取して、それを顕微鏡で観察して白癬菌がいるかどうか検査して診断をつけます。
市販の水虫薬や医療機関で処方された水虫薬を塗っていると菌がみつからないことがありますので、水虫がいるかどうか確認したい方は、2、3週間外用を中止した状態で受診してください。
水虫の治療について
足白癬では、抗真菌剤外用が中心となります。
指の間からつま先、足裏、かかと、アキレス腱まで広い範囲に1日1回塗っていきます。
外用の効果は2週間ほどであらわれますが、まだ菌は残っているため、症状がなくなってからもしばらくは治療を続けることが必要です。
爪白癬は、外用薬治療では効果が乏しいことも多く、内服薬で治療をする場合もあります。内服薬は、他の薬との飲み合わせや、定期的な採血が必要となるため、患者様と相談しながら治療方法を検討していきます。
爪白癬における外用薬治療の場合、1年以上かかる場合もありますので、治療には根気が必要です。
注意:外用剤でかぶれてしまうことがあります。